Office365とGoogleカレンダーの共存を目指してみた件

仕事はOffice365(Outlook)を、個人はGoogleカレンダーを運用されている方から、なんとか併用する方法はないかと相談されて苦労しまくった件について。

概要

職場ではOutlook(Windowsアプリ版またはOffice.com Web版)を運用しなければならない。

個人は今までGoogleカレンダー(Androidアプリ版とPC Web版を併用)を運用してきた。

できるだけOffice365に個人的な情報を入れたくないし、間違えて設定して職場の周囲の人たちに見られたくない。

でも職場・個人ともに予定をまとめて見ることができるようにしたい。

問題点

Office365はics (ical)でデータを引っ張ることができる

Googleカレンダーもics (ical)でデータを引っ張ることができる

しかし、GoogleカレンダーにOutlookのicalを同期させると、同期間隔が約24時間ではないかと思われる現象が発生(つまりなかなか同期しない)。

OutlookにGoogleカレンダーのicalを同期させると、こっちも同期間隔が約3~24時間かかる。

結果

OutlookのicalをiCalSync(Androidアプリ)でGoogleカレンダー(Androidアプリ)に同期する。

なお、PC Web版Googleカレンダーは同期がとれないので、Office365のicalは見られない。

GoogleカレンダーのicalをOutlookに同期する(ただし3時間遅れで同期)。

Office365とGoogleカレンダー同期連携

図中の赤線はサービス自体で提供されている同期連携、黄色線は設定が必要な同期連携。矢印はデータの流れる方向。

方法

Androidで行う準備

[Playストアアプリ]でiCalSync (underscore.inc)を検索し、インストールする。

Outlook→Googleカレンダーへ同期する準備

https://office.com/にサインインし、[Outlook]→[予定表](左下のカレンダーアイコン)をクリック。

予定表画面右上の[設定](歯車アイコン)→右側に表示される設定画面の再下段にある[Outlookのすべての設定を表示]

[予定表]→[共有予定表]→予定表を公開する→同期したい(Googleカレンダーで表示したい)予定表を選ぶ→権限([すべての詳細を閲覧可能]などを選ぶ)→[公開]→ICSのURLをコピーする

  • 権限は職場の設定により、閲覧のみの場合や編集できる場合など、選択肢が異なる。
  • 万が一URLが漏洩したり端末を紛失したときなど、緊急に同期を止めたいときは、URLの右にある[公開取り消し]をクリックする。iCalのURLが無効になり、同期できなくなる。

Googleカレンダー(Android版)に同期させる

Android端末でiCalSyncを起動する。

右上の追加(プラス記号)をタップする。

[カレンダーの作成]

  • カレンダー名: (適当な名称)
  • カレンダーのURL: (OutlookでコピーしたICS(iCal)のURL)
  • 自動更新間隔: (1~15分など適当な間隔)
  • アラート: 不要であれば[なし]
  • カレンダーの色: (Googleカレンダーで表示される色)
  • オーナーのメールアドレス: (特に入れなくても動作する)

右上の決定(チェック)アイコンをタップする。

Googleカレンダーを起動すると、カレンダーの色で指定したカラーで表示されている。

Googleカレンダー(PC Web版)に同期させる

(同期間隔が長すぎて役に立たないので掲載後回し)

Googleカレンダー→Outlookへ同期する準備

パソコンのブラウザでGoogleカレンダーを開く。

左側のカレンダー一覧→同期したい(Outlookで表示したい)予定表の右側の[オーバーフローメニュー](三点アイコン)→[設定と共有]をクリックする。

[マイカレンダーの設定]→同期したい予定表の配下にある[カレンダーの統合]→iCal形式の非公開URLをコピーする。

  • 万が一URLが漏洩したり端末を紛失したときなど、緊急に同期を止めたいときは、[カレンダーの統合]の下にある[リセット]をクリックする。iCalのURLが無効になり、同期できなくなる。

Outlookに同期させる

パソコンのブラウザでOutlook→予定表を開く。

左側の[予定表をインポート]→[Webから]→[予定表へのリンク](GoogleカレンダーでコピーしたiCalのURL)→[予定表の名前](適当な名称)→[インポート]

おまけ

OutlookにGoogleカレンダーの日本の祝日を反映させる

Outlookの[予定表をインポート]で祝日→日本を選択する。

なお、どうしてもGoogleカレンダーの日本の祝日を反映させたい場合は以下のURLのiCal(ICS)をインポートすることもできる。

https://calendar.google.com/calendar/ical/ja.japanese%23holiday%40group.v.calendar.google.com/public/basic.ics

PowerPointで素人っぽくないプレゼンをするとりあえずの方法

だから、PowerpointとかPowerPointsじゃないっての!

※ここに書いてあることは持論なので、反論・補足などはウェルカムです。

なにこれ?

PowerPointでプレゼンをするときに、どうしても素人っぽい見た目や読みにくいスライドにならないようにする、とりあえずやっつけな方法。

繰り返す、「とりあえず」で「やっつけ」な方法である。

スライドを作る

フォントはとりあえずメイリオかHGP創英角ゴシックUB

判読率が高いフォントを使うことは基本中の基本。

判読率高めはゴシック(サンセリフ)系

  • メイリオ
    • スマート系ゴシック
    • 文字多めにおすすめ
    • 和文フォントでは珍しく、ノーマルとボールドが別書体。
      ※ほとんどの和文フォントは、ボールドをかけても1ドット太く見せる処理をするだけで、画面上や印刷時はほんのり太くなるだけで判読率はほぼ変わらない気がする。
    • HGPゴシックMも同系

メイリオフォントの例

 


  • HGP創英角ゴシックUB
    • 肉太系ゴシック
    • HGPゴシックEも同系
    • 写真や図がメインのときにおすすめ
      フォントが太いので、背景の明度に左右されにくい。
  • HGPゴシックシリーズを組み合わせてもいいかも
    • 見出し HGPゴシックE + 本文 HGPゴシックM

HGP創英角ゴシックUBフォントの例

 


なお、デザインリボンの”フォント”メニュー(デザインリボンのどこかにある)から一括設定できる。

フォントメニュー


テーマのフォントの編集
“フォントのカスタマイズ”でオリジナルの設定も作れる。


ちなみに
和文フォントのみで構成せず、英文は英文フォントを組み込むことを求められるけど、
「とりあえず」で「やっつけ」なのでそれはまた別の機会に。

読点「、」と句読点「。」禁止

長文の例プレゼンは要点をまとめて見せるものである。
長文は読ませるものではない、聞かせるもの。

 


箇条書きの例つまり、箇条書きにすべき


つまり、読点「、」と句読点「。」を使わなければ長文にならないはず

説明で長文を書かなければいけない?
それならレジメでも配布しとけ。

ひらがなのポイント数を少し下げる

ポイント数を下げた例ひらがなのポイント数を少し下げると、
必然的に漢字が強調され、読みやすくなる。

ついでに1行の幅が狭まり改行が減ってシンプルに。


アニメーション禁止

動きがあるスライドは見てると飽きにくい。

  • しかし、クリックで次のスライドに行くと思いきや、アニメが1モーション残ってた!?
  • アニメのタイミングが気になってプレゼンに集中できない!
  • 他人の作ったスライドならなおさらタイミングがわからない。

これをなんとかするには、アニメをやめよう!

画面の切り替え1モーションだけですべて表示してしまう。

どうしてもアニメーションを諦められないなら、一連の流れで一気に表示してしまえば良い。

アニメーションの例


  • “継続時間”を0.25~0.5にして、素早く表示。
    • アニメーションリボンの”タイミング”にある
    • デフォルトは0.75~1.0ぐらいだが、動きが遅すぎる。
  • かつ、“直前の動作の後”か、“直前の動作と同時”+”遅延”で自動でアニメが全部流れる。
    • “継続時間”の並びにある
    • “直前の動作の後”は、前のアニメーションが終わったら直後に動き出す。
    • “直前の動作と同時”は、前のアニメーションと同時に動き出す。
    • “遅延”は、本来動き出すタイミングよりも指定秒数遅れて動き出す。

テキストボックス多用は禁止

テキストボックスを多用すれば自由なレイアウトができる。

しかし、そのスライドはもれなく

  • 流用しづらく
  • 年度更新しづらく
  • 単発のスライドとしてしか使いにくく

文字が多い説明スライドは、できるだけ少ないテキストボックスで。

写真や図がメインなら、テキストボックスはやむなしだけど。

起承転結

プレゼンの構成は論文やレジメと同じ

しっかりと起承転結を踏んで展開すること。

構成が苦手?
じゃあ、あなたにはプレゼンはまだ早い。
まずは作文や小論文から練習しよう。

目次も重要

聞いている人の心の声「どれくらいでこのプレゼンは終わるの?」

セクション見出し(章見出し)を入れて、進み具合(≒終わりまでの長さ)を見せよう。

ついでに

冒頭と末尾の声をゆっくり大きく言うな

クセで、プレゼン中に話す文章の「次に」「となります。」など、
途中が早口で小声なくせに、冒頭と末尾を一番大きくゆっくりしゃべる人がいる。

強調したいのはそこではないでしょう。

強調したいところを、大きく、ゆっくり

さいごに

スライド制作は細かい作業です。

ちょっとした部分に心地よさを覚えたり、違和感を感じたり。

もういっそのこと、

  • 構成を考える「プランナー」
  • 見栄えを整える「デザイナー」
  • しゃべる「プレゼンター」

分業制でチームを組んだら負担が少ないのではないでしょうか。

あ、納期が守れない?
それはプレゼンとはちょっと違う部分で問題が。

なお

すながわもデザインセンスが無いし、要点をまとめるのが苦手なのです。

だから、「ここもポイントに入れろや」というご指摘はウェルカムです。

みなさま、ストレスのないプレゼンを!

あわせてどうぞ

パワポ初心者がおちいりやすい「リハーサル」機能の罠

Microsoft PowerPoint(PowerpointやPowerPointsじゃないよ!)の初心者の方が陥りやすい罠を思いつくままご紹介するカテゴリー。

おことわり

  • 思いつくまま書いてるので気休めに読んでいただければ幸い。
  • 「そもそもパワポがクソ」という意見や「オープンソース使えや」という職場環境ガン無視な指摘はご遠慮願う。

奇怪だと言われる現象

原因と思われるところ

  • リハーサル」(下図のマウスカーソルが指しているボタン)を使っていないか
    リハーサル機能

どういうこと?

  • PowerPointには、「スライドショー」機能の中に「リハーサル」機能がある。
  • 「スライドショー」とは、スライドを通常通り開始することだが、これは上図の一番左の「最初から」または「現在のスライドから」ボタンである。
  • 記録中「リハーサル」は、経過時間の表示を片隅に出したまま(右図)スライドショーを行う機能と思われがちだが、上図「リハーサル」ボタンのツールチップの説明に出ているとおり、本来はスライドの所要時間を記録するための機能である。
  • つまり、経過時間を見たいがためにリハーサルを使ってしまい、所要時間が記録され、スライドが自動的に進むよう設定されてしまったために冒頭の現象が発生していることが多い。

確認方法

  • 「画面の切り替え」タブの「自動的に切り替え」にチェックが入っている。
    自動的に切り替え
  • 本来は「クリック時」のみチェックが入っているはず。
  • つまり、指定時間で次のスライドに進んでしまうような設定になっている。
  • ちなみに「リハーサル」終了後に下図ような画面が出てきて、気づかず「はい」をクリックしている、または、そのまま勢いで[Enter]キーを押してしまっているはず。
    今回のタイミングを記録

じゃあどうすればいいのさ?

  • 「画面の切り替え」タブの「自動的に切り替え」チェックすべてのスライドで外す
    (左のスライド一覧で全部選択して、一括してチェックを外してしまえばいいだけ。)

予防するには

  • 「リハーサル」なんてトラブルの原因でしかないから使わない
  • そもそも「リハーサル」なんか使わず、ストップウォッチ使え(゚Д゚)スマホに入ってんだろうよ(#゚Д゚)
  • スライドを開始したいなら[F5]キー(最初からスライドショーを開始)または[Shift]+[F5](現在のスライドからスライドショーを開始)を使う癖を付けておく。
  • あと、画面右下の「スライドショー」ボタン(下図マウスカーソル)は小さくて押しにくいから[F5]の方がスマートで早い。
    スライドショーボタン

みなさま、ストレスのないプレゼンを!

Windows10複数台展開メモ

Windows10のPCを大規模展開したいが、1台ずつ設定するのは面倒だし、ProvisioningやらICDやら手を混んだことをしたくないし、という面倒くさがり屋で、クリティカルな業務でないところに使う展開する場合のメモ。

経過

2017.01.03 とりあえず数台展開して今のところ認証に問題なし。

前提

OEMインストールされたWindows10または、以前のバージョンから無償アップグレードされたWindows10がインストールされたPCであり、ライセンス認証をクリアしていること。

展開するPCはすべて同一型番であること。

手法

※ちょっとまだ内容が追いついていないので、細かい文言が間違ったまま。

設定→更新とセキュリティ→ライセンス認証 で、「ライセンス認証されています」状態であることを確認。

その下の方にある、Microsoftアカウントの登録で、メールアドレスを登録する。

「Microsoftアカウントによってリンクされたデジタルライセンスによってライセンス認証されています」状態に変わる。

※ここまでは全台で行っておく

マスターとなるPCは、設定→アカウント→お使いのアカウント でローカルアカウントに戻す。

Clonezillaなり、イメージングツールでマスタイメージをとる。

展開先のPCで、イメージングツールでイメージをかぶせる。

起動直後にPC名を変更して再起動する。

再起動後に、設定→更新とセキュリティ→ライセンス認証 で、認証状態になっていることを確認。
なっていない場合は、Microsoftアカウントにすれば認証状態になるはず。

※後日詳しく記載する予定。。。

Windowsに自動ログインする

  1. ファイル名を指定して実行で「netplwiz」
  2. 「ユーザーがこのコンピュータを使うには、ユーザー名とパスワードの入力が必要」のチェックを外す。
  3. 「このコンピュータのユーザー」ボックスから、自動でログインするユーザーを選択し、OK。
  4. ログイン時のパスワードを聞いてくるので、入力。

Windows10アップグレードで一部のネットワークディスク(NAS≒SMB)にアクセスできなくなったとき

Widows10にアップグレードしたらこれだよ。。。

症状

今回はWindows8 Home→Windows10 Homeにアップグレード(Windows Updateなどでアプリや設定などをそのまま引き継ぎ)

※以前に別のパソコンでWindows10を新規インストールした時は発生していない。

ネットワークストレージ(NAS)(今回はReadyNAS 102)に共有フォルダにアクセスしようとしたところ、ユーザ・パスワードを同じ資格情報にしているにもかかわらず認証を聞かれ(ユーザ・パスワードを尋ねられる)、2回ほど入力したところネットワークエラー「¥¥(NAS名)にアクセスできません」とが発生する。

対策

  1. ネットワークと共有センターを開く
    タスクバーのネットワーク設定アイコン(無線LANアイコンやネットワークケーブルのアイコン)を右クリック
  2. アダプターの設定変更
  3. 接続中のアダプターをダブルクリック(もしくは右クリック→プロパティ)
  4. プロパティ
  5. インターネットプロトコルバージョン4(TCP/IPv4)ダブルクリック(もしくはTCP/IPv4をクリックしてプロパティ)
  6. 詳細設定
  7. WINSタブ
  8. NetBIOS設定が規定値になっているので、NetBIOS over TCP/IPを有効にするを選択→OK→OK→OK(開いているウィンドウをすべて閉じる)
  9. LANケーブルをつなぎ直すか無線を一度切断して接続し直し、アクセスできるか試す。
  10. まだアクセスできない場合は、NetBIOS設定を規定値に戻して、もう一度試す。

今回はなぜだか有効にして規定値に戻したらアクセスできるようになった。

有線と無線を両方使う場合は、両方のアダプタとも設定する必要がある。

たぶんWindows10になるとSMBのバージョンがあがったり認証レベルが上がったりとかそんなことだろうと思う。Vistaの時もあったし。。。

JUST.SYSTEMS ATOKを使って、IEでテキストボックスに入力しようとすると勝手にローマ字入力からかな入力に切り替わってしまう

「JUST.SYSTEMS ATOKを使って、IEでテキストボックスに入力しようとすると勝手にローマ字入力からかな入力に切り替わってしまう」という現象に悩まされていたのが、記事をようやく見つけたのでメモ。

サポートFAQ Internet Explorer 11などで入力していると、ローマ字/カナ入力が勝手に切り替わってしまう
http://support.justsystems.com/faq/1032/app/servlet/qadoc?QID=054038

具体的には以下の操作。

  1. 言語バーのメニュー→プロパティ(環境設定)
  2. 入力・変換タブの入力補助→特殊
  3. 設定一覧の「アプリケーションからのモード変更を無視する」をチェック

なんだよ、IEが悪いのかATOKが悪いのか知らないけど、そんな謎仕様にするなよー。

管理者権限がなくてもインストールできるソフト、USBにインストールして持ち歩けるソフト

概要

管理者権限がないけれど、ソフトをインストールしたい。

USBにソフトをインストールして持ち歩きたい。

注意事項

会社のポリシーには従おう。そのうえで特にポリシーにソフト持ち込みが明記されていなければ使おう。

なんでもインストールできるわけではない。PortableApps.comのプロジェクトに参加しているソフトだけが対応している。

なんでもインストールするのはやめよう。変なソフト(広告やスパイウェア)があるかもしれない。

設定方法

福岡大学奥村研究室へ寄稿しました。

そもそも

PortableApps.comという、USBにソフトを入れて持ち歩きたいというプロジェクトが開発したものです。正しくは、インストールするのではなく、コピーしたら使えるソフトウェア群です。

もし自前でPortableApps.com用にパッケージ化してしまえば、PortableApps.comに一緒に入れることも可能とのこと。ただし、ライセンスには注意しよう。