ETC利用履歴発行システム(DENSO-WAVE ETCPRO6)を構築


何をしたいか

車両に取り付けているETCで高速道路を走った後、経費精算で明細を出力したい。

明細発行は現状以下の方法が主流。

  • ウェブ上で照会しプリントアウトするETC利用照会サービスで出力する
    • カード毎にユーザ登録のうえ、初期データ反映に1~3日要する。
    • カードによっては利用履歴反映に1~3日要する。
    • ドライバーが出力する必要がある。会社の経理担当者が利用しようとするとカードの枚数分だけIDとパスワード管理が必要。
    • 高速道路のSAインフォメーションにあるETC明細プリンタでレシートを出力(NEXCO中日本 NEXCO西日本 など)
    • 走行後(ICを出た後)の履歴しか出力できない。
    • 首都高速や都市高速など、SAが無い場合がある。
  • ETCカードを料金所で係員に手渡しし明細レシートをもらう
    • そもそも面倒だし、何のためにETC車載器を取り付けているか分からない。
  • ETC卓上プリンタ(SAにあるものと同じもの)を購入する
    • 高価(6~7万円程度)な割には感熱紙で、操作画面がなく音声案内のみ。

そこで、デンソーウェーブが公開しているパソコン用ETC利用履歴発行システムを利用し、ETCカードさえあれば自宅や会社でETCの利用履歴を手軽に出力できるようにする。

なお、デンソーウェーブ公式のソフトウェアパッケージETCPRO(3~4万円程度、ソフトウェア・リーダー・ケーブルのセット品)もちゃんと販売されている。これの互換品を作りたい。

おことわり

  • 経費精算として利用する場合に、経理担当や税理士に文句を言われないように事前に確認を行うこと。
  • ケーブルが自作なので、断線して調子が悪くなっても泣かない。
  • デンソーウェーブ様がソフトウェアの公開を中止しても泣かない。
  • ETCPROで出力できるのは、料金所で案内される即時データ料金であり、実際の請求とは異なる場合がある。が、実際に料金所でレシートをもらっても実際の請求と異なる場合があるので、レシートと同等の信頼性であると思う。

つくりかた

材料

  • ETCPRO6
  • シリアル通信に対応したデンソー製ETC車載器
    • ETC車載器用プリンタの「車載用プリンタと連動できるETC車載器はこちら」に掲載されている機種
    • 今回は DIU-5310を使用した。ヤフオクで中古が5000円ぐらいだった。
    • セットアップ済である必要は無い。
  • D-sub 9Pメスコネクタ
  • 5芯以上のケーブル
    • できればGND線が2本必要なので6芯あるとなお良い。
  • ACアダプタ(12V 1A)
    • 適当にカホパーツセンターで買った。
DENSO用ETCコネクタ
DENSO用ETCコネクタ
  • DENSO用ETCコネクタ
    • ヤフオクで5~6個1000円程度で販売されている。


  • USBシリアル変換ケーブル(パソコンにRS-232Cポートがない場合)

道具

  • ハンダ付け工具一式
    • 収縮チューブ
  • かしめ工具(かなり小さいものをかしめられるもの
    • またはラジオペンチと手先の器用さ

結線

  • D-sub 9P(PC側)、ACアダプタ、DENSO 5P(ETC車載器側)
    結線図
  • ETC車載器の取付要領書に結線図が表記されている。
    DENSO DIU-5310 ケーブル結線図
    (DENSO DIU-5310 P.31結線図)

メモ

  • USBから昇圧して12V電源を取った方がACアダプタを省略できるので良いかと思ったが、PC起動の度に音量設定が戻るのが面倒だったのでACアダプタにして常時通電するよう結線した。
  • +Bはバッテリー直電源、ACCはアクセサリ電源(キー連動)であるべきだが、これも面倒だったので両方ともACアダプタの12Vに結線した。
  • 本来は電源にヒューズがあるが、これも面倒だったので省略した。
  • アンテナケーブルを接続しておかないとエラーで起動しない。
  • パソコンにETCPRO6をインストールし、USBシリアルケーブルでETC車載器に接続し、通信させた。
  • ETCPROで出力される料金は、カードに記録された料金であり、料金所で案内される即時データの料金である。そのため、実際に請求される金額と異なる場合がある。ただし、料金所係員にETCカード手渡しでもらうレシートや、SAのプリンター出力でも同様なので、信頼性は変わらないと考えている。